お姫様はふたり
莢は努力を怠らない。


小学校の頃からの努力があるから今の莢があるのかもしれない。


でも、莢は元々からキレイだから特に何もしなくても…。


「うん。できたよ。他校のだけど」


「あれ?他校なの?どこで出会ったの?」


「塾。最近、通いだしたの」


「えー。やっとか。美音がもっと頭良くなれば、絶対真琴(まこと)よりモテると思うんだけどなー」


「大きなお世話だよ!!」


みこは頬を膨らませながら言った。


その顔を見て、莢は笑った。



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