ぼく隠密万太郎!
・・・3時間後。


あった!
あったぞ!!

たしかに「萌え萌えカフェ」と記してある!
拙者の読みに間違いはないのだ!


チャリンチャリン♪


ほぅ。
遊郭としては、なかなかの作りでござるな。

「おかえりなさいませ♪ご主人様♪」


!!
拙者はいつのまにか自宅に舞い戻ってしまったのか!
い、いや。たしかにここは「萌え萌えカフェ」のはず。


「お、おいそこの娘よ。拙者はうぬと婚約した覚えはない!」


「はい?」


危うくこのおなごと結婚するところじゃった。
身にまとっている黒装束といい、手慣れた色仕掛けといい、この娘やりおる。


ま、まさか!
くのいち?!


「拙者は求人募集とやらを拝見し、ここへ参ったのだが・・・」


「ああ!アルバイトの方ですね♪こちらへどうぞ♪」


ふぅ。
ただの商人のようだ。

万太郎はメイドに連れられ、事務所へ向かった。
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