小悪魔な彼女



「はい、反省文用の紙。これ書いて服装直して提出して。」





そんな声とともに、後ろから差し出された紙。





一番上には



『服装違反者用反省文』




と長々と漢字が大きな字で書いてある。






「………何これ。」





無表情で用紙を差し出す生徒会長に問いかける。




「…何って服装違反者だけが貰えるプレゼント。」



「いらない。あげる。」





生徒会長を睨みながら、用紙を突き返した。





「じゃあ服装直すんだよな?」



「は?直す訳ないじゃん。」






…誰が直すか。




この格好やめたら




私じゃなくなるんだってば。










< 11 / 72 >

この作品をシェア

pagetop