小悪魔な彼女
みんなの驚きぶりが嬉しくて
私が変身してまで落としたい相手に、早く見せたくなった。
「ね、歩。生徒会長どこにいると思う?」
「この時間なら…生徒会室で仕事でもしてるんじゃない?」
……生徒会室。
行ってみよー♪
絶対びっくりさせる自信があるもんね!!
「ちょっと行ってくる!」
歩にそれだけ言うと、私の足は動き出していた。
――…早く見せたい
―…びっくりさせたい。
そして私は、生徒会室のドアを開けた。