小悪魔な彼女
Story4
「生徒会長ー!」
勢いよく開けた部屋の中では、生徒会長は仕事中だった。
「…普通ノックぐらいするだろ……」
そう言って、いじっていたパソコンから私に視線を映す。
「………倉永かよ。」
そんなことを言いながらも
会長が一瞬、目を丸くしたのを私は見逃がさなかった。
ゆっくりと生徒会長に近付きながら
挑発するような笑顔を作る。
「…ど?びっくりした?」
そう言って、生徒会長の正面に立ちふさがった。