小悪魔な彼女



「…………」




黙ったまま、私を見つめる生徒会長。






…びっくりして声も出ないってこと?







もしそうなら―…






私の勝ちじゃん!!



やっぱり私に勝てる男なんているわけない。







込み上げてくる嬉しさをかみしめていた時―…







生徒会長の手が






私の髪へと伸びた。








その手は、私の髪の束をすくい上げて言う。





「これ…染め直した?」



「違う!茶色のままがいいからスプレーで……」








―――ドキン








…顔…近くない!?










< 25 / 72 >

この作品をシェア

pagetop