小悪魔な彼女
私に冷たい言葉を吐いたりするくせに
先生たちの前では生徒会長の顔になるんだ。
「横山くん、この前のテスト満点だったんだってー」
「あんなに難しかったのに?」
「人間じゃないよねー」
隣で話す女の子たちの話し声が聞こえてきた。
…そういうところが二重人格なんだってば。
怖いくらい完璧じゃん。
先生からの人望も厚いらしいし、問題児の私とは真逆だね。
「誰だ、そこに座ってんのはー?倉永か!?」
……うん。
やっぱり真逆だ。