小悪魔な彼女
鏡を握りしめて、中に映る会長を見つめる。
「………そんなことないと思うけど。」
そして思わず口から出た言葉。
え…………今の言い方じゃ、まるで私が―――…
「…へーぇ♪まさか琉唯が会長のこと好きになるとは思わなかったなぁ。」
隣の歩に考えていたことを言われてしまった。
「歩!だから違うんだって!!今のは…例え話!」
「はいはい。素直になったら可愛いのにねぇ。」
歩は平然とした態度で問題を解き続けている。
その隣で一生懸命、歩を説得しようと頑張ってる私。
だから私は…会長なんか
好きじゃないんだってば。
好きじゃ…ないんだよ。