小悪魔な彼女



「ねー…お願い♪見逃がして?」




私の得意技




うるんだ目でする上目使い。





今まで、ほとんどの男はそれで落ちた。





今回も楽勝。








…そう思っていた私を






目の前の男は冷たい目で見てた。






――…何…今の顔?







「…無理。」





それだけ言って男はまたチェックを続ける。







男が記入をしている紙には私の名前と違反項目。







……嘘でしょ。






私の技が効かないなんて!?











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