小悪魔な彼女



………え、何…?


これって――…



頭がぼーっとして、目はずっと開いたまま。



「…琉唯ちゃん、目くらい閉じなきゃ。小悪魔なんでしょ?」


「…………んな。」



低くかすれた声。



「…何?」


「―…調子のんな!私はあんたのおもちゃじゃない!!」



――…悔しい。


こんな簡単にキスされたことも。


コイツを見くびってたことも。


コイツにこんなふうに言われてしまったことも。



―…むかつく


―…むかつく




「…そんなこと言われても。悪いのは琉唯ちゃんだろ?」




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