AfterStory~彼女と彼の話~
「痛っ」
痛いなって思って目を開けると、沙紀の手が俺の顔にかかっていた。
ベッドルームの時計を見ると、もう昼に近くて、深い眠りについてたんだな。
沙紀を起こさないように静かにベットから降りて服を着ると、三毛猫の姿はなくて、きっと餌を食べたくてリビングに行ったんだなと分かる。
俺も小腹が空いてるしリビングに行ってキッチンに向かうと、冷蔵庫をかりかりと爪をたてている三毛猫がいて、俺はドアを開けてミルクを取り出した。
コップと猫用の皿にミルクを注ぎ、三毛猫の前に皿を置くと、三毛猫は嬉しそうにミルクを飲み始める。
俺もミルクを飲み、何か食べるものはあるのかと思って冷蔵庫を見ると、挽き肉、人参、じゃがいもがあって、昨日は沙紀が作ってくれたから、昼は俺が作ってみようと、調味料を探してみた。
「この組み合わせで何か作れるかな」
1人ご飯は適当にしてるから、いざ作るとなると迷うな。
スマホで俺が作れそうなレシピを探してみたら、挽き肉で作れるカレーがあり、これに決めた。
レシピを見ながら野菜を刻み、挽き肉と一緒に鍋で炒めていく。
「ここで調味料か…」
塩コショウを振り、香辛料も振りかけていくとキッチンの中には香ばしい香りが広がる。
「後は…、これか」
今回レシピを作った著者によると、最後に隠し味にチョコを入れるとあって、そういえば昨日買い出しに行った時に沙紀に渡すために買ったチョコを思い出した。
昨日の沙紀みたいに渡すとなると緊張するし、これなら沙紀に気づかれないだろうとチョコを細かく刻んで、包装紙はゴミ箱に入れる。
カレーが入っている鍋にチョコを入れると、どんどん溶けていってすぐに消えた。
「上手く出来るといいな」
俺の作ったカレーを上手そうに食べる沙紀の顔を想像しながら、カレーを作っていくのだった。
愛の味がばれませんように
【南山彰side終わり】
ここまでお読みくださいまして、ありがとうございます♪
また次回
痛いなって思って目を開けると、沙紀の手が俺の顔にかかっていた。
ベッドルームの時計を見ると、もう昼に近くて、深い眠りについてたんだな。
沙紀を起こさないように静かにベットから降りて服を着ると、三毛猫の姿はなくて、きっと餌を食べたくてリビングに行ったんだなと分かる。
俺も小腹が空いてるしリビングに行ってキッチンに向かうと、冷蔵庫をかりかりと爪をたてている三毛猫がいて、俺はドアを開けてミルクを取り出した。
コップと猫用の皿にミルクを注ぎ、三毛猫の前に皿を置くと、三毛猫は嬉しそうにミルクを飲み始める。
俺もミルクを飲み、何か食べるものはあるのかと思って冷蔵庫を見ると、挽き肉、人参、じゃがいもがあって、昨日は沙紀が作ってくれたから、昼は俺が作ってみようと、調味料を探してみた。
「この組み合わせで何か作れるかな」
1人ご飯は適当にしてるから、いざ作るとなると迷うな。
スマホで俺が作れそうなレシピを探してみたら、挽き肉で作れるカレーがあり、これに決めた。
レシピを見ながら野菜を刻み、挽き肉と一緒に鍋で炒めていく。
「ここで調味料か…」
塩コショウを振り、香辛料も振りかけていくとキッチンの中には香ばしい香りが広がる。
「後は…、これか」
今回レシピを作った著者によると、最後に隠し味にチョコを入れるとあって、そういえば昨日買い出しに行った時に沙紀に渡すために買ったチョコを思い出した。
昨日の沙紀みたいに渡すとなると緊張するし、これなら沙紀に気づかれないだろうとチョコを細かく刻んで、包装紙はゴミ箱に入れる。
カレーが入っている鍋にチョコを入れると、どんどん溶けていってすぐに消えた。
「上手く出来るといいな」
俺の作ったカレーを上手そうに食べる沙紀の顔を想像しながら、カレーを作っていくのだった。
愛の味がばれませんように
【南山彰side終わり】
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また次回