AfterStory~彼女と彼の話~
私たちは慌ただしくしながらも魚を焼いていき、もう少しで用意した魚が無くなりそう。
「暑っ…」
雲ひとつない青空に照りつける陽射しの熱とコンロからの熱が当たり、額から頬に汗がこれでもかってくらいに流れてくる。
「後、もう少しだ」
「はい、ありがとうございます」
海斗さんが優しい手つきで私の額に流れる汗をタオルで拭ってくれて、少し照れちゃう。
私は焼かれた魚をお皿に盛り付けながら隣で魚を焼く海斗さんをちらっとみると、海斗さんはコンロの火加減を調整させていて、その表情は真剣だ。
今まで海斗さんの家でまったりとしている時にしか海斗さんを見たことがないし、こうして傍でお手伝いが出来てとても嬉しいな。
「美味しいお魚、焼きたてですよー!」
「……」
少しでも海斗さんの役に立ちたくて笑顔全開で接客する私を、海斗さんは優しく見守っていた。
「ありがとうございました!」
そして最後のお皿がお客さんに渡ると、用意していた魚は全て無くなった。
「よーし!完売だ!!」
漁師さんの言葉に自然と拍手が湧き、みんなでお店を片付けて、コンロ等は漁師さんのトラックの荷台に積んだ。
「おーし、これで終りだ。麻衣ちゃんもありがとな、すごく助かったよ」
「私はお皿に盛り付けただけですよ」
「むさ苦しい男だけの店だったら売れなかったし、麻衣ちゃんがいたからだよ。な、海斗」
「まぁ…、そうですね」
海斗さんは漁師さんの言葉に口数すくなく答えるも、とても充実した顔をしているから、頑張ってお手伝いしたかいがあったな。
「これからみんなで飲むが、麻衣ちゃんたちは別行動でいいぞ」
「でも…」
漁師さんたちは気を使ってくれるけれどいいのかなと思って、私は海斗さんを伺うように見上げる。
「お言葉に甘えます」
私の手を握りながら、海斗さんは迷いなく返事をする。
私たちは漁師さんたちに挨拶して、広大な公園内を散策することにした。
「暑っ…」
雲ひとつない青空に照りつける陽射しの熱とコンロからの熱が当たり、額から頬に汗がこれでもかってくらいに流れてくる。
「後、もう少しだ」
「はい、ありがとうございます」
海斗さんが優しい手つきで私の額に流れる汗をタオルで拭ってくれて、少し照れちゃう。
私は焼かれた魚をお皿に盛り付けながら隣で魚を焼く海斗さんをちらっとみると、海斗さんはコンロの火加減を調整させていて、その表情は真剣だ。
今まで海斗さんの家でまったりとしている時にしか海斗さんを見たことがないし、こうして傍でお手伝いが出来てとても嬉しいな。
「美味しいお魚、焼きたてですよー!」
「……」
少しでも海斗さんの役に立ちたくて笑顔全開で接客する私を、海斗さんは優しく見守っていた。
「ありがとうございました!」
そして最後のお皿がお客さんに渡ると、用意していた魚は全て無くなった。
「よーし!完売だ!!」
漁師さんの言葉に自然と拍手が湧き、みんなでお店を片付けて、コンロ等は漁師さんのトラックの荷台に積んだ。
「おーし、これで終りだ。麻衣ちゃんもありがとな、すごく助かったよ」
「私はお皿に盛り付けただけですよ」
「むさ苦しい男だけの店だったら売れなかったし、麻衣ちゃんがいたからだよ。な、海斗」
「まぁ…、そうですね」
海斗さんは漁師さんの言葉に口数すくなく答えるも、とても充実した顔をしているから、頑張ってお手伝いしたかいがあったな。
「これからみんなで飲むが、麻衣ちゃんたちは別行動でいいぞ」
「でも…」
漁師さんたちは気を使ってくれるけれどいいのかなと思って、私は海斗さんを伺うように見上げる。
「お言葉に甘えます」
私の手を握りながら、海斗さんは迷いなく返事をする。
私たちは漁師さんたちに挨拶して、広大な公園内を散策することにした。