AfterStory~彼女と彼の話~
電車に揺られること数時間、目的地の駅に着いて、私たちはガイドブックから選んだ"苺狩り"が出来るビニールハウスに来た。
受付で荷物を預けて、2人で小さな網篭を手にして苺狩りを始める。
「苺がこんなにあるなんて凄いですね」
「本当だね。これならいいかな」
苺は大小のサイズもあり目移りしながら、幸雄さんは食べやすいサイズの苺を一粒摘まみ、私もこれかなぁと苺を一粒摘まんでパクッと食べたら口の中で甘味が一気に広がり、また食べたい苺を選んでいく。
「美空、はい」
「……」
幸雄さんは私に苺を口元に持ってくるので、ちょっと照れながらも口を開けて苺を一粒食べたら、以前もバレンタインデートの時にこうして食べさせて貰ったっけと思い出した。
「それじゃあ、私も…」
「うん…」
私はやや大きい真っ赤な苺を幸雄さんの口元に差し出すと、幸雄さんは照れながら食べた。
制限時間ギリギリまで2人で苺狩りを満喫し、古民家風の雑貨屋に立ち寄ったりと、初めての旅行を楽しむ。
そして幸雄さんが予約してくれた旅館に着くと、老舗の雰囲気漂う素敵な建物だった。
「素敵な旅館ですね」
「俺も想像以上に素敵な処だなって思ったよ。さ、入ろう」
「はい…」
幸雄さんが私の手をキュッと握り、私も期待を伝えるように握り返した。
旅館の方に案内された部屋は和室で、窓を開けてみるとすぐそばに流れる川のせせらぎが聞こえる。
私たちは旅行バックから荷物を取り出しながら、この後の相談をする。
「この後はどうしますか?」
「夕食は食事処って言ってたから、それまでは温泉に入ろうか」
「温泉…」
もしかして一緒に入るのかなと1人で考えていたら、幸雄さんはクスリと笑う。
「温泉は男女別々だよ。それとも…、一緒の方が良かった?」
「なっ?!えっ…、その…」
1人であれこれ考えてたのを見透かされてたのが恥ずかしくて、まだ温泉に入ってないのに顔が熱くなる。
「それは次の時に楽しみにするよ」
"次の時に"と言われ、また旅行が出来るんだってそっちの方が嬉しかった。
受付で荷物を預けて、2人で小さな網篭を手にして苺狩りを始める。
「苺がこんなにあるなんて凄いですね」
「本当だね。これならいいかな」
苺は大小のサイズもあり目移りしながら、幸雄さんは食べやすいサイズの苺を一粒摘まみ、私もこれかなぁと苺を一粒摘まんでパクッと食べたら口の中で甘味が一気に広がり、また食べたい苺を選んでいく。
「美空、はい」
「……」
幸雄さんは私に苺を口元に持ってくるので、ちょっと照れながらも口を開けて苺を一粒食べたら、以前もバレンタインデートの時にこうして食べさせて貰ったっけと思い出した。
「それじゃあ、私も…」
「うん…」
私はやや大きい真っ赤な苺を幸雄さんの口元に差し出すと、幸雄さんは照れながら食べた。
制限時間ギリギリまで2人で苺狩りを満喫し、古民家風の雑貨屋に立ち寄ったりと、初めての旅行を楽しむ。
そして幸雄さんが予約してくれた旅館に着くと、老舗の雰囲気漂う素敵な建物だった。
「素敵な旅館ですね」
「俺も想像以上に素敵な処だなって思ったよ。さ、入ろう」
「はい…」
幸雄さんが私の手をキュッと握り、私も期待を伝えるように握り返した。
旅館の方に案内された部屋は和室で、窓を開けてみるとすぐそばに流れる川のせせらぎが聞こえる。
私たちは旅行バックから荷物を取り出しながら、この後の相談をする。
「この後はどうしますか?」
「夕食は食事処って言ってたから、それまでは温泉に入ろうか」
「温泉…」
もしかして一緒に入るのかなと1人で考えていたら、幸雄さんはクスリと笑う。
「温泉は男女別々だよ。それとも…、一緒の方が良かった?」
「なっ?!えっ…、その…」
1人であれこれ考えてたのを見透かされてたのが恥ずかしくて、まだ温泉に入ってないのに顔が熱くなる。
「それは次の時に楽しみにするよ」
"次の時に"と言われ、また旅行が出来るんだってそっちの方が嬉しかった。