AfterStory~彼女と彼の話~
「帰って寝るから、もう行くね」
「待てよ」
彰の横を通り過ぎようとしたら、彰に手首を掴まれて廊下の曲がり角につれていかれ、そして壁と彰に挟まれた体勢になった。
「こんな姿を他の署員に見られたらマズイって」
彰を見上げながら小声で抗議すると、彰は私の耳元に口を寄せる。
「後数時間であがるから、俺の部屋で待ってて。久しぶりに沙紀の料理を食べたい」
「……うん、分かった」
「後でな」
囁かれた耳元が彰の息で熱を帯びているのが分かって、彰の顔を見ればしたり顔をしていて、私から離れて刑事課の方へ去っていった。
まだ胸もドキドキしていて、さっきまで眠たかったのが彰のおかげで吹っ飛んじゃったな。
顔も熱くなって手で扇ぎながらB警察署を出て、電車を乗り継いで彰が住んでいるマンションの最寄り駅に着いた。
スーパーに入って、頭の中で献立を考える。
彰とのメールのやり取りで、ここのところずっと追いかけている事件でB警察署内で寝泊りをしていると知り、食事は仕出し弁当やコンビニで買って食べているとのことで、バランスを考えて野菜を多めにした料理が良いかな?
麺類はパスして、体力をつけたいならボリュームを重視したお肉系とか?スマホでレシピサイトを検索して、彰の好きそうなレシピを探そう。
「生姜が効いた料理なら疲れも緩和されるかな」
王道な料理になっちゃうけれど、レシピに書かれている材料をカゴに入れて、会計を済ませてマンションに向かった。
「待てよ」
彰の横を通り過ぎようとしたら、彰に手首を掴まれて廊下の曲がり角につれていかれ、そして壁と彰に挟まれた体勢になった。
「こんな姿を他の署員に見られたらマズイって」
彰を見上げながら小声で抗議すると、彰は私の耳元に口を寄せる。
「後数時間であがるから、俺の部屋で待ってて。久しぶりに沙紀の料理を食べたい」
「……うん、分かった」
「後でな」
囁かれた耳元が彰の息で熱を帯びているのが分かって、彰の顔を見ればしたり顔をしていて、私から離れて刑事課の方へ去っていった。
まだ胸もドキドキしていて、さっきまで眠たかったのが彰のおかげで吹っ飛んじゃったな。
顔も熱くなって手で扇ぎながらB警察署を出て、電車を乗り継いで彰が住んでいるマンションの最寄り駅に着いた。
スーパーに入って、頭の中で献立を考える。
彰とのメールのやり取りで、ここのところずっと追いかけている事件でB警察署内で寝泊りをしていると知り、食事は仕出し弁当やコンビニで買って食べているとのことで、バランスを考えて野菜を多めにした料理が良いかな?
麺類はパスして、体力をつけたいならボリュームを重視したお肉系とか?スマホでレシピサイトを検索して、彰の好きそうなレシピを探そう。
「生姜が効いた料理なら疲れも緩和されるかな」
王道な料理になっちゃうけれど、レシピに書かれている材料をカゴに入れて、会計を済ませてマンションに向かった。