AfterStory~彼女と彼の話~
久しぶりに海斗さんの手を握っているなぁ…、住んでいる場所が遠いし、会わないでいた分そう感じちゃうのは仕方ない。
「麻衣の部屋に行くのは初めてだな」
「そうですよね。昨日必死に掃除をしました」
「そうなんだ」
海斗さんは私の言葉に笑っている。
そう、海斗さんが私の部屋に来るのは今日が初めてなのだ。
普段は私が海斗さんとヒデ子婆ちゃんが住む宇ノ島へ行くのが多いけれど、海斗さんから私の部屋に行きたいと言ってくれたのがつい一昨日で、昨日は必死に片づけをした。
恋人が自分の部屋に来るなんていつぶり?と、思い返したくらいだもの。
「海斗さんもご飯まだですよね?近くのスーパーで材料を買いたいんですけど、いいですか?」
「ああ。麻衣の料理も久しぶりに食べるな」
海斗さんの言葉がいちいち私の心をくすぐってくるので、頬が緩むのを必死に堪えなくちゃいけない。
スーパーに立ち寄り、買い物かごに野菜と魚を入れて、お菓子売り場に足を向けた。
「最近仕事の疲れがあって、甘いものが食べたくなっちゃうんですよ」
「徹夜もしてるのか?ここ、クマが凄い」
海斗さんが右手の親指で私の目元をそっとなぞり、心配そうに覗きこむけど、顔が近くて疲れが吹っ飛びそうになる。
「海斗さん、ここスーパーです」
「そうだった」
パッと右手が離れ、私は照れを隠しながらチョコ菓子が詰まった袋を1つ取ってかごに入れた。
お会計を済まして私の住むアパートへ向かい初めていたら、頬に水滴が1つ落ちた。
「もしかして、雨?」
見上げた瞬間に沢山の滴が降り注ぎ始め、私たちの周りを歩く人たちも突然の雨に驚きながら屋根のある場所に向けて走り出した。
「俺たちもどこかに避難するぞ」
「は、はい!」
海斗さんが私の右手を握り、2人で避難できそうな場所を探すために走り出した。
こんな時に雨が降るなんて最悪…、せめて私の部屋についてから降ってくれたらいいのに。
「麻衣の部屋に行くのは初めてだな」
「そうですよね。昨日必死に掃除をしました」
「そうなんだ」
海斗さんは私の言葉に笑っている。
そう、海斗さんが私の部屋に来るのは今日が初めてなのだ。
普段は私が海斗さんとヒデ子婆ちゃんが住む宇ノ島へ行くのが多いけれど、海斗さんから私の部屋に行きたいと言ってくれたのがつい一昨日で、昨日は必死に片づけをした。
恋人が自分の部屋に来るなんていつぶり?と、思い返したくらいだもの。
「海斗さんもご飯まだですよね?近くのスーパーで材料を買いたいんですけど、いいですか?」
「ああ。麻衣の料理も久しぶりに食べるな」
海斗さんの言葉がいちいち私の心をくすぐってくるので、頬が緩むのを必死に堪えなくちゃいけない。
スーパーに立ち寄り、買い物かごに野菜と魚を入れて、お菓子売り場に足を向けた。
「最近仕事の疲れがあって、甘いものが食べたくなっちゃうんですよ」
「徹夜もしてるのか?ここ、クマが凄い」
海斗さんが右手の親指で私の目元をそっとなぞり、心配そうに覗きこむけど、顔が近くて疲れが吹っ飛びそうになる。
「海斗さん、ここスーパーです」
「そうだった」
パッと右手が離れ、私は照れを隠しながらチョコ菓子が詰まった袋を1つ取ってかごに入れた。
お会計を済まして私の住むアパートへ向かい初めていたら、頬に水滴が1つ落ちた。
「もしかして、雨?」
見上げた瞬間に沢山の滴が降り注ぎ始め、私たちの周りを歩く人たちも突然の雨に驚きながら屋根のある場所に向けて走り出した。
「俺たちもどこかに避難するぞ」
「は、はい!」
海斗さんが私の右手を握り、2人で避難できそうな場所を探すために走り出した。
こんな時に雨が降るなんて最悪…、せめて私の部屋についてから降ってくれたらいいのに。