AfterStory~彼女と彼の話~
乾燥機からピーっという音がして、とろけた意識のまま乾燥機に近づいた。
「洋服、乾きましたね」
「ああ」
海斗さんが乾燥機のふたを開けて服を取り出してくれて、手に取るとあれだけびしょ濡れだった洋服が乾いている。
私は洗濯機の陰で着替えて、使わせてもらったタオルケットのしわを伸ばして綺麗に畳んだ。
「そうだ」
借りてしまったまま返すのもと思い、スーパーで購入したチョコ菓子の袋を開けて、中身を2個取り出した。
そしてバックからメモとペンを取り出して、『大変申し訳ございませんが、タオルケットをお借りしました。お礼としてチョコを受け取って下さい』とタオルケットの上にチョコとメモを置いた。
「雨も上がったみたいだな」
あれだけ降っていた雨は、いつの間にか止んでいた。
「そうですね。それじゃあ、改めて帰りましょ?」
「ああ」
もう一度手を握って私の部屋に向かった、そんな雨の日の出来事だった。
【九条麻衣×佐々原海斗の場合】終わり
2016/6/23up
→お次は【星野美空×水瀬幸雄の場合】
「洋服、乾きましたね」
「ああ」
海斗さんが乾燥機のふたを開けて服を取り出してくれて、手に取るとあれだけびしょ濡れだった洋服が乾いている。
私は洗濯機の陰で着替えて、使わせてもらったタオルケットのしわを伸ばして綺麗に畳んだ。
「そうだ」
借りてしまったまま返すのもと思い、スーパーで購入したチョコ菓子の袋を開けて、中身を2個取り出した。
そしてバックからメモとペンを取り出して、『大変申し訳ございませんが、タオルケットをお借りしました。お礼としてチョコを受け取って下さい』とタオルケットの上にチョコとメモを置いた。
「雨も上がったみたいだな」
あれだけ降っていた雨は、いつの間にか止んでいた。
「そうですね。それじゃあ、改めて帰りましょ?」
「ああ」
もう一度手を握って私の部屋に向かった、そんな雨の日の出来事だった。
【九条麻衣×佐々原海斗の場合】終わり
2016/6/23up
→お次は【星野美空×水瀬幸雄の場合】