AfterStory~彼女と彼の話~
├哀愛傘(東雲沙紀×南山彰)
├哀×愛傘(東雲沙紀×南山彰)
side沙紀
今日は早い時間帯の出勤なので始発の電車に間に合うようにマンションを出て、最寄駅に到着した。
この時間帯のホームにいる人は少なくて、私含めて4人ほど。
電車が到着するまで時間があるので、バックからスマホを取り出してさっき彰から受信したメッセージを表示させた。
『悪い。先に俺の部屋で待っていて 彰』
この文章を読んで、一緒に帰れなくて悪いと理解が出来た。
きっと帰れないのは刑事課で追っていた事件が関係していて、例え恋人同士のメッセージでも事件の漏えいに繋がるから謝った理由は書けないし、大抵ははしょった文章になる。
それでも彰が警察という仕事に誇りを持っているのは警察学校に出会ってから知っているから、帰れないということで私がどうこう言える立場でもない。
「『分かった。猫のご飯も一緒に用意して待っているね 沙紀』と」
彰へメッセージを返信して、ホームに始発電車が入ってきたので乗り込んだ。
side沙紀
今日は早い時間帯の出勤なので始発の電車に間に合うようにマンションを出て、最寄駅に到着した。
この時間帯のホームにいる人は少なくて、私含めて4人ほど。
電車が到着するまで時間があるので、バックからスマホを取り出してさっき彰から受信したメッセージを表示させた。
『悪い。先に俺の部屋で待っていて 彰』
この文章を読んで、一緒に帰れなくて悪いと理解が出来た。
きっと帰れないのは刑事課で追っていた事件が関係していて、例え恋人同士のメッセージでも事件の漏えいに繋がるから謝った理由は書けないし、大抵ははしょった文章になる。
それでも彰が警察という仕事に誇りを持っているのは警察学校に出会ってから知っているから、帰れないということで私がどうこう言える立場でもない。
「『分かった。猫のご飯も一緒に用意して待っているね 沙紀』と」
彰へメッセージを返信して、ホームに始発電車が入ってきたので乗り込んだ。