AfterStory~彼女と彼の話~
2月13日、今日は四つ葉出版社のバレンタインイベントの日で、四つ葉出版社用の袋を手にして編集部に入った。
「おはよ~」
「おはようございます」
「九条さんは何処のチョコにした?」
「角井百貨店に行ってきました」
「私は西急で買ってきたよ」
ファッション部の人たちに声をかけられ、皆で何処でチョコを買ってきたかを話をして盛り上がる。
「うっす」
「おはよう、みんな」
「……はよう」
すると編集部のドアが開いて姫川編集長、水瀬編集長、そして滅多に出社をしないと言われているスポーツ部の荒木編集長まで入ってきたので、編集部にいる皆はざわめいている。
「荒木編集長が来るなんて、絶対何かあるよ」
「でも久しぶりに3人の編集長が揃ったんだもの、目の保養になるよね」
女性社員はきゃあきゃあと騒いでいて、それぞれの編集長たちは自分の席に座る。
「姫川編集長、おはようございます。角井百貨店でチョコを買ってきました」
「ありがとな」
私はタウン情報部のスペースに行き、姫川編集長にチョコが入った袋と代金の領収書を渡したら、姫川編集長は領収書をビリッと破いた。
「えっ?!姫川編集長、領収書…」
福利厚生費であっても経理に出さないといけないのに、姫川編集長は更に領収書を細かく破いてゴミ箱に捨てたので、荒木編集長と水瀬編集長の方を見たら、二人とも姫川編集長と同じ様に領収書を周りの社員に気付かれないようにこっそりと机の下でビリッと破っている。
「自腹を決めたのは荒木だ」
「……お喋り」
荒木編集長が姫川編集長のことをジッと見て、領収書をクシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てた。
『会社のお金で食べられるのって、ラッキーだよね』
(福利厚生費から支給されてるって、水瀬編集長が言ってたのに…)
バレンタインイベントは高坂さんの発案だけど、本当は姫川編集長と水瀬編集長と荒木編集長が編集部の皆のことを思って考えたんだと気付く。
私は来年のイベントは、より美味しいチョコを選ぼうと決めたのだった。
「おはよ~」
「おはようございます」
「九条さんは何処のチョコにした?」
「角井百貨店に行ってきました」
「私は西急で買ってきたよ」
ファッション部の人たちに声をかけられ、皆で何処でチョコを買ってきたかを話をして盛り上がる。
「うっす」
「おはよう、みんな」
「……はよう」
すると編集部のドアが開いて姫川編集長、水瀬編集長、そして滅多に出社をしないと言われているスポーツ部の荒木編集長まで入ってきたので、編集部にいる皆はざわめいている。
「荒木編集長が来るなんて、絶対何かあるよ」
「でも久しぶりに3人の編集長が揃ったんだもの、目の保養になるよね」
女性社員はきゃあきゃあと騒いでいて、それぞれの編集長たちは自分の席に座る。
「姫川編集長、おはようございます。角井百貨店でチョコを買ってきました」
「ありがとな」
私はタウン情報部のスペースに行き、姫川編集長にチョコが入った袋と代金の領収書を渡したら、姫川編集長は領収書をビリッと破いた。
「えっ?!姫川編集長、領収書…」
福利厚生費であっても経理に出さないといけないのに、姫川編集長は更に領収書を細かく破いてゴミ箱に捨てたので、荒木編集長と水瀬編集長の方を見たら、二人とも姫川編集長と同じ様に領収書を周りの社員に気付かれないようにこっそりと机の下でビリッと破っている。
「自腹を決めたのは荒木だ」
「……お喋り」
荒木編集長が姫川編集長のことをジッと見て、領収書をクシャクシャに丸めてゴミ箱に捨てた。
『会社のお金で食べられるのって、ラッキーだよね』
(福利厚生費から支給されてるって、水瀬編集長が言ってたのに…)
バレンタインイベントは高坂さんの発案だけど、本当は姫川編集長と水瀬編集長と荒木編集長が編集部の皆のことを思って考えたんだと気付く。
私は来年のイベントは、より美味しいチョコを選ぼうと決めたのだった。