AfterStory~彼女と彼の話~
今日は大晦日。
台所では3人で御節の準備をしていて、数々の品数がお重箱に詰められ、海斗さんは大きくて立派な魚を丁寧に卸してお皿に盛り付けていき、私は煮物を小鉢に載せていく。
「よし、これで終わりだ」
「すごい…」
出来た料理はデパ地下に販売されている御節に負けないくらいの豪華な内容で、圧倒した。
やっぱり海斗さんは料理上手だから、自分が作った煮物の味付けに不安になってしまう。
和室に料理を運び、三人で食卓を囲んだ。
「いただきます」
一口料理を食べると、小さな頃に食べた親戚の料理を思い出す。
毎年お正月に親戚の皆で集まって、普段よりも豪華な料理に胸を弾ませながら食べていたっけ。
それを思い出すくらい、ヒデ子婆ちゃんと海斗さんの料理は美味しいのだ。
「とても美味しいです」
「良かったわ。まだ沢山あるから、どんどん食べてね」
「……」
海斗さんは相変わらず黙って食べてるけど、私が作った煮物を完食してくれて、とても嬉しい。
全部は食べきれないので明日の元旦にまた食べることにして、食器を洗い始める。
今日は海斗さんが洗い、私が拭いて片付けをすることになった。
「明日は連れていきたい所があるから、早く起きるぞ」
「どこに行くんですか?」
「内緒」
「えー、今じゃないんですか?」
「楽しみが減るから、言わない」
「……分かりました」
海斗さんは淡々としていて、何だかモヤモヤしてしまうけど、年末年始で喧嘩はしたくないから我慢をした。
疲れもあって、私たちは早めに就寝をする。
台所では3人で御節の準備をしていて、数々の品数がお重箱に詰められ、海斗さんは大きくて立派な魚を丁寧に卸してお皿に盛り付けていき、私は煮物を小鉢に載せていく。
「よし、これで終わりだ」
「すごい…」
出来た料理はデパ地下に販売されている御節に負けないくらいの豪華な内容で、圧倒した。
やっぱり海斗さんは料理上手だから、自分が作った煮物の味付けに不安になってしまう。
和室に料理を運び、三人で食卓を囲んだ。
「いただきます」
一口料理を食べると、小さな頃に食べた親戚の料理を思い出す。
毎年お正月に親戚の皆で集まって、普段よりも豪華な料理に胸を弾ませながら食べていたっけ。
それを思い出すくらい、ヒデ子婆ちゃんと海斗さんの料理は美味しいのだ。
「とても美味しいです」
「良かったわ。まだ沢山あるから、どんどん食べてね」
「……」
海斗さんは相変わらず黙って食べてるけど、私が作った煮物を完食してくれて、とても嬉しい。
全部は食べきれないので明日の元旦にまた食べることにして、食器を洗い始める。
今日は海斗さんが洗い、私が拭いて片付けをすることになった。
「明日は連れていきたい所があるから、早く起きるぞ」
「どこに行くんですか?」
「内緒」
「えー、今じゃないんですか?」
「楽しみが減るから、言わない」
「……分かりました」
海斗さんは淡々としていて、何だかモヤモヤしてしまうけど、年末年始で喧嘩はしたくないから我慢をした。
疲れもあって、私たちは早めに就寝をする。