AfterStory~彼女と彼の話~
├愛のスイッチ(星野美空side)
【星野美空side】
愛のスイッチ、どこですか?
「かなり焦った…」
プレゼント選びをしているところをタウン情報部の九条さんに見つかるとは思わなくて、九条さんから声をかけられて変な声を出しちゃった。
九条さんと別れて、私はメンズファッションブランド"S"のレジの待機列に並び、両腕で抱えている赤色の細長い箱に視線を落とす。
(喜んでくれるといいな)
本来は四つ葉出版社のバレンタインイベントの為にチョコの買い出しにきたんだけど、幸雄さんと付き合って初めてのバレンタインを迎えるので、その買い出しもしたかったのだ。
「2月14日はデートだから、どのタイミングで渡そうかな」
幸雄さんは普段から仕事で忙しいのでどちらかの部屋で過ごしても良かったのに、幸雄さんからデートの提案があった。
『行きたい場所があるから、楽しみにしていて』
なかなか出掛けることがなくて、社内で話すだけでも嬉しいのに、こうして考えてくれていると思うと、幸雄さんへの愛しい気持ちが増えていく。
「次の方、どうぞ」
レジの待機列の距離が徐々に短くなってきて、もうすぐ私の番になる。
幸雄さんにはチョコと、ファッションブランド"S"のネクタイを贈ることにした。
しかもネクタイの色はチョコのような茶褐色を選び、まさにバレンタインな雰囲気になる。
「ありがとうございました」
お会計が終わり、次はチョコを買い出しにいき、無事に四つ葉出版社のチョコと、幸雄さんにはトリフュのチョコを選んだのだった。
愛のスイッチ、どこですか?
「かなり焦った…」
プレゼント選びをしているところをタウン情報部の九条さんに見つかるとは思わなくて、九条さんから声をかけられて変な声を出しちゃった。
九条さんと別れて、私はメンズファッションブランド"S"のレジの待機列に並び、両腕で抱えている赤色の細長い箱に視線を落とす。
(喜んでくれるといいな)
本来は四つ葉出版社のバレンタインイベントの為にチョコの買い出しにきたんだけど、幸雄さんと付き合って初めてのバレンタインを迎えるので、その買い出しもしたかったのだ。
「2月14日はデートだから、どのタイミングで渡そうかな」
幸雄さんは普段から仕事で忙しいのでどちらかの部屋で過ごしても良かったのに、幸雄さんからデートの提案があった。
『行きたい場所があるから、楽しみにしていて』
なかなか出掛けることがなくて、社内で話すだけでも嬉しいのに、こうして考えてくれていると思うと、幸雄さんへの愛しい気持ちが増えていく。
「次の方、どうぞ」
レジの待機列の距離が徐々に短くなってきて、もうすぐ私の番になる。
幸雄さんにはチョコと、ファッションブランド"S"のネクタイを贈ることにした。
しかもネクタイの色はチョコのような茶褐色を選び、まさにバレンタインな雰囲気になる。
「ありがとうございました」
お会計が終わり、次はチョコを買い出しにいき、無事に四つ葉出版社のチョコと、幸雄さんにはトリフュのチョコを選んだのだった。