AfterStory~彼女と彼の話~
【星野美空sideおまけ】
翌週明け、いつものように四つ葉出版社に出勤して、業務を開始する。
「郵便物を配布してきます」
私は編集部に入ると3人の編集長が揃っていて、幸雄さんのシャツにはプレゼントをしたチョコ色のネクタイをしていた。
私は緩む頬を堪えながらタウン情報部に行くと、姫川編集長と九条さんに郵便物を渡した。
「こちらがタウン情報部の分です」
「あー!水瀬編集長!チョコ色のネクタイをしてるじゃないですか!!しかもファッションブランド"S"のですよね?」
2人に郵便物を渡していたら、遠くにあるファッション部から声がした。
「別にチョコの色をしたネクタイって、不思議じゃないでしょ?」
幸雄さんは堂々としていて、何だか嬉しいな。
「……ネクタイの意味、知らないんだ」
「仁、意味って何なの?」
荒木編集長は幸雄さんのネクタイをじぃっと見つめていて、幸雄さんは荒木編集長に質問した。
「………"貴方に首ったけ"って意味」
「えっ?!」
荒木編集長の言葉に、私は手に持っていた郵便物をドサッと落としてしまった。
ネクタイにそんな意味が込められていたなんて知らなかったし、一気に顔が赤くなる。
「拾いますよ」
「ああ…、すいません」
九条さんと私はしゃがんで郵便物を拾うと、九条さんは人差し指を口に添えて"内緒"のポーズをした。
「言いませんよ」
「ありがとう…、ございます」
九条さんは幸雄さんがしているネクタイの贈り主が私だと察し、周りに気づかれないようにしてくれたのが嬉しくて、くすぐったい。
来年はバレない贈り物にしようと決めた、バレンタインだった。
おまけ終わり
2015/2/12up
→次は水瀬編集長目線
翌週明け、いつものように四つ葉出版社に出勤して、業務を開始する。
「郵便物を配布してきます」
私は編集部に入ると3人の編集長が揃っていて、幸雄さんのシャツにはプレゼントをしたチョコ色のネクタイをしていた。
私は緩む頬を堪えながらタウン情報部に行くと、姫川編集長と九条さんに郵便物を渡した。
「こちらがタウン情報部の分です」
「あー!水瀬編集長!チョコ色のネクタイをしてるじゃないですか!!しかもファッションブランド"S"のですよね?」
2人に郵便物を渡していたら、遠くにあるファッション部から声がした。
「別にチョコの色をしたネクタイって、不思議じゃないでしょ?」
幸雄さんは堂々としていて、何だか嬉しいな。
「……ネクタイの意味、知らないんだ」
「仁、意味って何なの?」
荒木編集長は幸雄さんのネクタイをじぃっと見つめていて、幸雄さんは荒木編集長に質問した。
「………"貴方に首ったけ"って意味」
「えっ?!」
荒木編集長の言葉に、私は手に持っていた郵便物をドサッと落としてしまった。
ネクタイにそんな意味が込められていたなんて知らなかったし、一気に顔が赤くなる。
「拾いますよ」
「ああ…、すいません」
九条さんと私はしゃがんで郵便物を拾うと、九条さんは人差し指を口に添えて"内緒"のポーズをした。
「言いませんよ」
「ありがとう…、ございます」
九条さんは幸雄さんがしているネクタイの贈り主が私だと察し、周りに気づかれないようにしてくれたのが嬉しくて、くすぐったい。
来年はバレない贈り物にしようと決めた、バレンタインだった。
おまけ終わり
2015/2/12up
→次は水瀬編集長目線