AfterStory~彼女と彼の話~
映画を見ずに警察署に行っていたからお腹がかなり空いているから、料理はハンバーグにして、私たちはあっという間に食べた。
「ご馳走さま」
「お粗末さまでした」
私が食器を下げて洗い始め、南山はソファに座りながら三毛猫を撫でている風景が当たり前になっていて、居心地の良さを感じている。
(そうだ)
忘れちゃいけないものがあって、私はチョコを用意して南山の側にいく。
「彰、バレンタインのチョコだよ」
「………ありがとう」
南山にチョコを差し出すとフッと笑って受け取り、丁寧にラッピングをほどいていく。
「おっ、美味そうだな」
南山はチョコを一口頬ぼると、ゆっくり口を動かしてゴクリと飲んだ。
「どう?」
「アルコール入りって初めて食べたけど、美味いよ」
「良かった」
また南山はチョコを頬張り、美味しそうに食べていくのをすぐ側でみれて嬉しいなと頬を緩ませながら見る。
(宿直明けって言ってたけど、南山は他にもチョコを渡されたのかな)
ふと、同僚と食堂で食べた時の会話を思い出す。
『交通課の後輩たちに人気なんだよね』
義理チョコとか貰った?なんて聞いたら、南山は何て答えるのかな。
「沙紀、どうした?」
「へっ?!」
「ぼーっとしてるけど、何かあるのか?」
「えっと…」
南山は私の顔色を伺うように聞いてくるので、ちょっと口ごもる。
「彰、私以外にチョコを貰った?」
「何で沙紀以外から貰わなくちゃいけないんだよ」
南山は眉間に皺を深くよせて、ぶすっとしている。
「他の人から貰って欲しかったか?」
「…………嫌だ」
南山の問いに、貰って欲しくない自分がいることを認め、嫌だと答えた。
こんなにも胸がざわついたり、モヤモヤしている気分があるなんて、どうしてだろうと思ってたけど。
(嫉妬しているんだ)
南山が他の婦警から人気だとしってから、私だって南山の良いところを知っているし、私より年下で可愛い婦警から貰う南山を想像してみたら、やっぱ嫌だもんと自覚する。
「ご馳走さま」
「お粗末さまでした」
私が食器を下げて洗い始め、南山はソファに座りながら三毛猫を撫でている風景が当たり前になっていて、居心地の良さを感じている。
(そうだ)
忘れちゃいけないものがあって、私はチョコを用意して南山の側にいく。
「彰、バレンタインのチョコだよ」
「………ありがとう」
南山にチョコを差し出すとフッと笑って受け取り、丁寧にラッピングをほどいていく。
「おっ、美味そうだな」
南山はチョコを一口頬ぼると、ゆっくり口を動かしてゴクリと飲んだ。
「どう?」
「アルコール入りって初めて食べたけど、美味いよ」
「良かった」
また南山はチョコを頬張り、美味しそうに食べていくのをすぐ側でみれて嬉しいなと頬を緩ませながら見る。
(宿直明けって言ってたけど、南山は他にもチョコを渡されたのかな)
ふと、同僚と食堂で食べた時の会話を思い出す。
『交通課の後輩たちに人気なんだよね』
義理チョコとか貰った?なんて聞いたら、南山は何て答えるのかな。
「沙紀、どうした?」
「へっ?!」
「ぼーっとしてるけど、何かあるのか?」
「えっと…」
南山は私の顔色を伺うように聞いてくるので、ちょっと口ごもる。
「彰、私以外にチョコを貰った?」
「何で沙紀以外から貰わなくちゃいけないんだよ」
南山は眉間に皺を深くよせて、ぶすっとしている。
「他の人から貰って欲しかったか?」
「…………嫌だ」
南山の問いに、貰って欲しくない自分がいることを認め、嫌だと答えた。
こんなにも胸がざわついたり、モヤモヤしている気分があるなんて、どうしてだろうと思ってたけど。
(嫉妬しているんだ)
南山が他の婦警から人気だとしってから、私だって南山の良いところを知っているし、私より年下で可愛い婦警から貰う南山を想像してみたら、やっぱ嫌だもんと自覚する。