万年貧血女2      〜アゲハ、恋の行方〜
レギュラー獲りに意欲満々の多々良は、部活が終わっても暗くなった公園で一人で自主トレに励む

左右の足でリフティングした後ボレーシュート

「うん、タイミングバッチリ」

蹴りだされたボールは正確にブランコ目がけて…

でもブランコには、いつの間にか金髪小柄な女の子が座ってる。

「え?…嘘、危ない!」

人がおる事に気付かなかった多々良は目を伏せた。

"ビシッ"

あ…当たっちゃたか…試合前に女の子にケガさせちゃうなんて…ツイて無ぇ

うなだれる多々良…
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