宇宙の放課後
わたしたち
同じ小学校で、3年生のときに一緒のクラスになり、家も近かったわたし達は
放課後になれば近所の公園や誰かの家で陽が暮れるまで遊んでいた。
ユリは控えめな美人で、いつも穏やかにニコニコと笑っている子。
当然、モテた。
シマは勉強はからっきしだけど、持ち前の明るさと運動神経の良さで、男女問わず人気者だった。
頭の良いケントは学級委員を任されたりと先生からの人望も厚かったように思う。
そんな3人と、地味でおとなしいわたしが仲良くなったキッカケは絵だった。
昼休み、教室の隅の席でいつものように
好きなキャラクターの絵描いていると
突然後ろから大きな声が聞こえた。
「おいケント来てみろ!すげえぞ!」
シマだった。その頃すでに仲の良かったシマとケントの2人が私の席を囲み
手元を覗きこんでいる。