俺のバカな後輩
伏せているのに、それでも感じ取れるほどのまっすぐな視線。
最初は起こそうとしたらしいけど、何を思ったのか急に黙り込む。
そのまま、聴覚をめいいっぱい働かせて様子を伺っていれば、ぽつりと漏らした声が聞こえた。
「……好きです」
………ほんとに隠すつもりないでしょ。
俺が寝てることもちゃんと確認せず、自然と漏れたようなその言葉。
「…それで?」
意地悪く聞き返せば、大きく目を見開いたあと、みるみるうちに顔を赤くさせた。