星空と君の手 【Ansyalシリーズ 託実編】
第一楽章 「運命」
プロローグ
満天の星空の下、
彼方【あなた】を求めて掌を伸ばす。
シングルのジャケットに映った
彼方の顔がとても寂しげで。
星空に手を伸ばす彼方の手が、
何かを求めているようで同じ匂いを感じた。
もし……その手を掴み、
重ねあうことが出来たら……。
そんな夢みたいなことを
ふと、思う。
星空に伸ばす
君の手が……あまりにも切なすぎて。