星空と君の手 【Ansyalシリーズ 託実編】
第二楽章 「夜想曲」
プロローグ
理佳の旅立ちの日。
別れのその日に手渡された一枚のCDと、
アイツが遺した手書きの譜面。
茶封筒の中、長い年月閉じ込めたまま
封印し続けていた、時の止まった封筒。
百花と出逢った今なら、
そろそろ封印を解く日が来ているのかもしれない。
アイツが安心して、
大切な妹を託せる俺に……
俺は生まれ変わることが出来るだろうか?
アイツの妹。
百花の隣で……。