愛してるの伝え方


予想通り、人混みは階段へと向かっていた。
長ーい階段の途中途中に人々は座り込む。

……瀬戸くんとはだいぶ離れてしまったな。


「戻らないと」

とりあえず道の端を通りながら、ゆっくりとではあるが、なんとか道を引き返す。

また足も痛くなってきた。慣れない靴はこれだから困る。



痛みを我慢して進む。
だけど、ヨーヨー釣りの屋台にはもう子ども達しか残っていなかった。
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