愛してるの伝え方
「……あれって」

足が止まる。
遠ざかっていく瀬戸くんの背中は、私には気付かない。

当然だ。気付くのがおかしいよ。


だって彼は、花魁三人組と仲良く楽しそうに話していたのだから。




私は四人、とくに瀬戸くんに見つからないように人混みを抜けた。
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