愛してるの伝え方
「……あのさ」

藤岡さんが笑顔を引きつらせながら口を挟んだ。

「瀬戸はさ、100点のご褒美がそれでいいわけ? 花火くらい誘ったら普通に行ってくれるでしょ?」

「え? 行きませんよ、面倒臭い。
なんでわざわざ瀬戸くんと一緒に花火なんか観なきゃなんないんですか」

「そうだよ。ミヤちゃん人混み苦手だしね」


藤岡さんは、瀬戸くんに哀れみの目を向けた。

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