世界一遠距離恋愛
「そう言えば…帰りは女の子達、そんなにいないんだね?」
「あー、追っ払った。絵里子と帰るからって。」
「あの人数の女の子をそれだけで追い払えるって透くんすご過ぎ…。」
「俺がすげぇんじゃなくて絵里子がすげぇんだよ。皆絵里子の名前聞いたら『絵里子ちゃんなら仕方ないか』って諦めてくれるんだから。」
…そう言えば最近、透くんの取り巻きの女の子達はあたしの事までいじる様になり始めた。
あたしの頭をなでるのに長蛇の列が出来るくらいだし、今髪の毛についているピンクのヘアゴムも女の子にもらった物である。髪の毛を毎日頭の高い位置で二つに結んでいるあたしにヘアゴムのプレゼントがない日は無い。あたしてっきり透くんと仲良くしてるからそのうち女の子の嫉妬でいじめられるかと思ってたよ…。
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