世界一遠距離恋愛
「手術って、いつ頃するの?」
「まだ決まってないけどなー、病気の進行度的に来月までにはやりたいんだと。」
「…それで、決断を急いでるんだね。」
「ああ。何か…わりぃ。」
「いやいや、いいんだよ。」
透くんがあたしに決めさせたい事が何なのかはもう分かってる。
手術を受けるか、受けないか。
それをあたしに決めさせようとしている。
「もし手術しないとすんじゃん?そしたら黙ってても秋頃には死ぬんだよ。んで、手術するとして、失敗したら即死、成功してもその後再発したら夏頃には死ぬんだ。」
「…つまり生き延びるには手術を成功させて、かつ再発させない様にしないといけないんだね。」
「そういう事になるな。」
「…一日待って。明日の放課後、答え出すから。」
「ああ…ホントごめんな?自分で決断出来ねぇ弱みからお前にこんな事押し付けるなんて…俺最低だわ。」
「大丈夫。…しっかり考えて、明日の放課後までには決めるから。」
…すぐに答えは出せると思ったんだけど、やっぱり少し考える時間が欲しかった。透くんはそれ以上何も語らず、しばらくあたしの頭を撫で続けた。
「まだ決まってないけどなー、病気の進行度的に来月までにはやりたいんだと。」
「…それで、決断を急いでるんだね。」
「ああ。何か…わりぃ。」
「いやいや、いいんだよ。」
透くんがあたしに決めさせたい事が何なのかはもう分かってる。
手術を受けるか、受けないか。
それをあたしに決めさせようとしている。
「もし手術しないとすんじゃん?そしたら黙ってても秋頃には死ぬんだよ。んで、手術するとして、失敗したら即死、成功してもその後再発したら夏頃には死ぬんだ。」
「…つまり生き延びるには手術を成功させて、かつ再発させない様にしないといけないんだね。」
「そういう事になるな。」
「…一日待って。明日の放課後、答え出すから。」
「ああ…ホントごめんな?自分で決断出来ねぇ弱みからお前にこんな事押し付けるなんて…俺最低だわ。」
「大丈夫。…しっかり考えて、明日の放課後までには決めるから。」
…すぐに答えは出せると思ったんだけど、やっぱり少し考える時間が欲しかった。透くんはそれ以上何も語らず、しばらくあたしの頭を撫で続けた。