世界一遠距離恋愛

「きゃあああああっ！可愛いいいいいっ！」
数日後に控えた本番に向けてこの学校の全学年全クラスが準備に拍車を掛けている。このクラスでは注文したメイド服が届き、試しに着てみようという事になった訳である。…あたしは何度も自分で着替えると言ったのにそれを阻まれ、女の子三人がかりで着替えさせられた。今は女の子達に囲まれて、抱き着かれたり写真を撮られたりでもみくちゃにされている。
「絵里子ちゃん！すっごく似合ってるよ！やっぱり私のチョイスは間違ってなかったねっ！」
「何であたしこれなの！？あたしもさくらちゃんみたいに普通のがいいよー！」
「それぞれの個性に合ったやつにしようってなったんだよ！絵里子ちゃんにはそれがピッタリだよっ！」