世界一遠距離恋愛
「ははっ、そうかそうか。皆元気にしてるっぽくて良かったわ。」
「相当びっくりしてたけどねー。今日告白する予定だった女の子もいっぱいいるみたいだよ?」
「めんどくせ。どうせ断られるの知ってて。」
「こらこら、そう言う事言わないのっ。」
今日から手術の前夜まで、夜には電話をしようという約束にしていた。学校であった事をあたしが一方的に話してる様にも見えるが。
「俺は絵里子が他の男に取られちまいそうでこえぇよ。」
「大丈夫だって、そんな事ないから。」
「もし変な男に歩み寄られたら俺に言えよ?覚えといて退院後にボコボコにしてやるから。」
「暴力はダメだよっ!退院早々停学もキツイでしょ!?」
「ははっ、まぁ冗談。手は上げねぇけどみっちり話はさせてもらうかな。…よし、俺今からまた検査だわ。勉強程々にして早く寝るんだぞ。いつまでもチビのままだぞ?」
「うっさいな!言われなくても分かってるし!」
「ははっ、わりぃわりぃ。んじゃ、おやすみ。」
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