世界一遠距離恋愛
「誰と電話してたんだ。随分楽しそうに。」
「…お兄ちゃん聞き耳?サイテー。」
「ごめんって!そんな汚い物を見る様な目やめて!?お兄ちゃんの事嫌いにならないで!」
お兄ちゃんは随分必死そうにしていた。…誰か友達にいなかったかな、彼氏募集中の子。年上がいいです!なんて言ってる子いたら都合良すぎるんだけど。
「…そうだ。入院してんだって?秋風。」
「なんだ、知ってたの?」
「当たり前だろ?…手術受けるって言ってたよな?」
「ちょっ、どこまで知ってんの!?」
「はははっ、お兄ちゃんすごいだろ?何でも知ってるんだぜ?褒めてくれても良いんだぞ?何なら『お兄ちゃん大好き!』なんて言ってくれても良いんだぞ!?」
「それで、その情報はどこから仕入れたの?」
「むっ、無視かよ!?」
今はお兄ちゃんの意味不明なボケにツッコミを入れる余裕なんてない。この事を知ってる人はあたしと花奏以外いないものだと思っていたから。
「んーとね、秋風本人が俺を文化祭に誘う時に教えてくれた。」
「透くんが!?」
「おう、特に何も聞いてないのに自分から言ってきたぜ。あんまり突然言われたもんだから冗談言われたかと思っちまったぜ。」
わざとらしくやれやれ、とポーズを取るお兄ちゃんを見てあたしは考えた。…なぜお兄ちゃんには話したのか?クラスの仲の良い友達にすら話していなかった事なのに。あたしのお兄ちゃんにそれを話した事に何か重大な意味でもあるのだろうか?
「…お兄ちゃん聞き耳?サイテー。」
「ごめんって!そんな汚い物を見る様な目やめて!?お兄ちゃんの事嫌いにならないで!」
お兄ちゃんは随分必死そうにしていた。…誰か友達にいなかったかな、彼氏募集中の子。年上がいいです!なんて言ってる子いたら都合良すぎるんだけど。
「…そうだ。入院してんだって?秋風。」
「なんだ、知ってたの?」
「当たり前だろ?…手術受けるって言ってたよな?」
「ちょっ、どこまで知ってんの!?」
「はははっ、お兄ちゃんすごいだろ?何でも知ってるんだぜ?褒めてくれても良いんだぞ?何なら『お兄ちゃん大好き!』なんて言ってくれても良いんだぞ!?」
「それで、その情報はどこから仕入れたの?」
「むっ、無視かよ!?」
今はお兄ちゃんの意味不明なボケにツッコミを入れる余裕なんてない。この事を知ってる人はあたしと花奏以外いないものだと思っていたから。
「んーとね、秋風本人が俺を文化祭に誘う時に教えてくれた。」
「透くんが!?」
「おう、特に何も聞いてないのに自分から言ってきたぜ。あんまり突然言われたもんだから冗談言われたかと思っちまったぜ。」
わざとらしくやれやれ、とポーズを取るお兄ちゃんを見てあたしは考えた。…なぜお兄ちゃんには話したのか?クラスの仲の良い友達にすら話していなかった事なのに。あたしのお兄ちゃんにそれを話した事に何か重大な意味でもあるのだろうか?