世界一遠距離恋愛
花奏は透の苗字にあたしの名前を組み合わせたものを何回も書いていて、挙げ句「子供の名前は何がいいかな?」と言い始めた辺りでバスは病院に着いた。良かった…あんまり話が肥大した所でロクな事が起きない事くらい知っている。
「透、ちゃんと酸素マスク着けてるかなぁ?…着けて無いだろうなぁ、あのバカ。」
「まだ酸素マスク外しちゃいけないのー?」
「極力着けてないといけないみたい。でもどうせ着けてないんだよ?バカだから…ね?…絵里子はいいよって言うまで入ってこないで。」
透の病室の前で指の関節を鳴らす花奏。…とても生徒会に入って朝玄関前で笑顔で挨拶をしてテキパキと仕事をこなす美人とは思えない。
「…こら!透!酸素マスク着けてろってあんだけ言ったのにまだ分かんないのか!?」
病室の扉を突き破る勢いで入って行き、病院ではお静かに、の概念すらも突き破りそうな声を張り上げる。…やっぱり酸素マスク着けてなかったのか…。
「透、ちゃんと酸素マスク着けてるかなぁ?…着けて無いだろうなぁ、あのバカ。」
「まだ酸素マスク外しちゃいけないのー?」
「極力着けてないといけないみたい。でもどうせ着けてないんだよ?バカだから…ね?…絵里子はいいよって言うまで入ってこないで。」
透の病室の前で指の関節を鳴らす花奏。…とても生徒会に入って朝玄関前で笑顔で挨拶をしてテキパキと仕事をこなす美人とは思えない。
「…こら!透!酸素マスク着けてろってあんだけ言ったのにまだ分かんないのか!?」
病室の扉を突き破る勢いで入って行き、病院ではお静かに、の概念すらも突き破りそうな声を張り上げる。…やっぱり酸素マスク着けてなかったのか…。