世界一遠距離恋愛
「えっとぉー…お邪魔しまーす…。」
この殺伐とした雰囲気の中どうやって入って行けばいいのか分かんなくて…散々考えて選んだ言葉が「お邪魔します」というあたしの語彙力の低さをどう恨めば良いのだろうか…。
「絵里子!会いたかったぜ!」
「こら!酸素マスク外してんじゃねぇ!」
花奏に言われて渋々酸素マスクを着けていたみたいなんだけど…あたしを見るなりすぐに酸素マスクを外してしまう透を見て花奏はあたしを抱きかかえて透を蹴飛ばす。
「おいおい、俺の彼女なんだぜ?大人しくこっちに寄越せよ。」
「かっこつけてんな。」
透は余程自信満々にそのセリフ言ったんだね…花奏に全く聞いてもらえなくてちょっと泣きそうになってる。
「なぁ、頼むよ。俺に絵里子を抱き締めさせろよ。絵里子不足なんだよ俺は。」
「いつまでも入院してんのが悪いんじゃない?絵里子他の男子に取られちゃうよー?」
「そっ…それだけは勘弁してくれ!絵里子!他の男の言葉に耳傾けるんじゃねぇぞ!」
「だっ…大丈夫だよ!」
透は安心した様な顔をして酸素マスクを着けた。それを見た花奏は仕方なさそうにあたしを下ろした。あわよくばずっと抱っこしてたかったみたいな顔しないで!?
この殺伐とした雰囲気の中どうやって入って行けばいいのか分かんなくて…散々考えて選んだ言葉が「お邪魔します」というあたしの語彙力の低さをどう恨めば良いのだろうか…。
「絵里子!会いたかったぜ!」
「こら!酸素マスク外してんじゃねぇ!」
花奏に言われて渋々酸素マスクを着けていたみたいなんだけど…あたしを見るなりすぐに酸素マスクを外してしまう透を見て花奏はあたしを抱きかかえて透を蹴飛ばす。
「おいおい、俺の彼女なんだぜ?大人しくこっちに寄越せよ。」
「かっこつけてんな。」
透は余程自信満々にそのセリフ言ったんだね…花奏に全く聞いてもらえなくてちょっと泣きそうになってる。
「なぁ、頼むよ。俺に絵里子を抱き締めさせろよ。絵里子不足なんだよ俺は。」
「いつまでも入院してんのが悪いんじゃない?絵里子他の男子に取られちゃうよー?」
「そっ…それだけは勘弁してくれ!絵里子!他の男の言葉に耳傾けるんじゃねぇぞ!」
「だっ…大丈夫だよ!」
透は安心した様な顔をして酸素マスクを着けた。それを見た花奏は仕方なさそうにあたしを下ろした。あわよくばずっと抱っこしてたかったみたいな顔しないで!?