世界一遠距離恋愛
「なぁ、絵里子。」
「なぁにー?」
「…俺の事、好きか?」
「好きだよー。」
「ははっ、俺も。」
屋上の一角に二人で体育座りをしてそんな事を話すあたしと透。何付き合いたてのカップルみたいな会話してるんだろうと思ったけど冷静に考えたらあたし達まだ昨日付き合い始めたばかりだった。
「…早く退院してぇなー。」
「いつ退院できそうなのー?」
「んー、予定だと来月中旬なんだけどなー。」
「へぇー…大分先だねー…。」
「…寂しいのか?」
「んー…寂しいなー。」
来月中旬となると…後二週間位かなぁ?…何だか短いんだか長いんだか。どっちにしろ学校に通るがいない時間が一日でも先延ばしになってしまうのは嫌だ。
< 188 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop