世界一遠距離恋愛
透の家を出たのはちょうど学校が終わる位の時間だった。少し暗くなり始めていて、それほど遠くは無いのに透はあたしを家まで送ってくれた。
「明日も学校かぁー。皆にバレてたらどうしよう…。」
「バレてねぇって。その為に学校サボったんだろ?」
「まっ…まぁそうだけどさ…。」
今更ながら再び仮病を使ったという事に対する罪悪感が込み上げる。…大丈夫だよね?明日何も言われないよね?
「明日も学校かぁー…ダリィなー。」
「今日はほとんど学校出てないじゃん。」
「ははっ、それ言うなってー。…んじゃ、また明日な。」
いつの間にか家に辿り着いていたみたいで、透はあたしに別れを告げて帰って行った。…なんだか、寂しいな。一日一緒にいたからかな?明日も会えると分かっていながら…ちょっと離れるだけでこんなに寂しくなっちゃうなんて…。
「…それだけ、透の事を好きになっちゃったんだなぁ。」
少しずつ遠くなって行く透の背中を見つめながらそっと呟く。
「…俺の事がそんなに好きなのか?」
…そっと呟いたつもりが何故か十メートル程先にいる透に聞こえている。
「なっ…何聞いてんのっ!」
「ははっ、俺耳良いからさー。」
そう言って笑う透に向かって早く帰って!と叫んだあたしは強引に玄関の扉を開ける。
全くもう…明日学校で寂しさ紛らわすんだからっ!
…しかしあたしにその楽しい明日はやって来なかった。
「明日も学校かぁー。皆にバレてたらどうしよう…。」
「バレてねぇって。その為に学校サボったんだろ?」
「まっ…まぁそうだけどさ…。」
今更ながら再び仮病を使ったという事に対する罪悪感が込み上げる。…大丈夫だよね?明日何も言われないよね?
「明日も学校かぁー…ダリィなー。」
「今日はほとんど学校出てないじゃん。」
「ははっ、それ言うなってー。…んじゃ、また明日な。」
いつの間にか家に辿り着いていたみたいで、透はあたしに別れを告げて帰って行った。…なんだか、寂しいな。一日一緒にいたからかな?明日も会えると分かっていながら…ちょっと離れるだけでこんなに寂しくなっちゃうなんて…。
「…それだけ、透の事を好きになっちゃったんだなぁ。」
少しずつ遠くなって行く透の背中を見つめながらそっと呟く。
「…俺の事がそんなに好きなのか?」
…そっと呟いたつもりが何故か十メートル程先にいる透に聞こえている。
「なっ…何聞いてんのっ!」
「ははっ、俺耳良いからさー。」
そう言って笑う透に向かって早く帰って!と叫んだあたしは強引に玄関の扉を開ける。
全くもう…明日学校で寂しさ紛らわすんだからっ!
…しかしあたしにその楽しい明日はやって来なかった。