世界一遠距離恋愛
「さぁて…私の絵里子をいじめたなんて…覚悟は出来てるよね?」
「待てって!いじめてねぇから!」
「じゃあ何で絵里子が嫌そうな顔してんの!?」
「そっ…それは…」
「ほら、いじめたんでしょ?歯ぁ食いしばりなさい…っ!」
「待てって!ちげーから!俺が絵里子ちゃんに名前読んで欲しいなぁ、ってお願いしたら恥ずかしがっちゃっただけだから!」
「はぁ!?絵里子、それホント!?」
「んむっ…ほっ、ホント!」
二人がやり取りをしている間にテーブルに運ばれて来たホットケーキを頬張っていた所に声をかけられたから思わず間抜けな声が出た。
「へぇー…絵里子が人の名前を呼ぶのが苦手なの知っててお願いしたんだ?それっていじめてるのと一緒だよね?」
「ちげーよ!知らなかったんだよ!俺はただ花奏が名前で呼ばれてるのが羨ましかっただけだから!」
「だからって無理矢理名前呼ばせようとしてんじゃねーよ!」
「わっ、悪かったって!分かったから落ち着け!」
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