世界一遠距離恋愛
…怖い。今すぐここから逃げ出したい。周りのお客さんがこちらを見ている。そりゃあ閑静なカフェでこんなやり取りしてたら誰だって目に入っちゃうよね…ウェイトレスさん達も困ってる。あたしにどうにかしろみたいな顔されても…あたしじゃどうにも出来ないだろうなぁ…。
正直、確かに『秋風くん』という呼び方はあまりにも距離があり過ぎる気はしていた。折角仲良くしたいのに恥ずかしいっていう一方的なワガママでそれを拒むのはやっぱり気が引ける。
「…あのさっ!」
あたしが一言声を掛けると花奏と秋風くんはピタッと動きを止める。
「なぁにー絵里子?まだ何か食べたいの?良いよっ、何でも奢るよ!」
「ずりぃよ!俺に奢らせろよ!ていうか絵里子ちゃん、あーんさせて?」
「お前という奴は図々しさも神級だな…!」
「…えっと、くん付けで良かったら…名前で呼ぶよ?」
二人がまた喧嘩し始めない様に言葉を遮って言った。…くん付けなら何とかいけるんじゃないかなって思って。
正直、確かに『秋風くん』という呼び方はあまりにも距離があり過ぎる気はしていた。折角仲良くしたいのに恥ずかしいっていう一方的なワガママでそれを拒むのはやっぱり気が引ける。
「…あのさっ!」
あたしが一言声を掛けると花奏と秋風くんはピタッと動きを止める。
「なぁにー絵里子?まだ何か食べたいの?良いよっ、何でも奢るよ!」
「ずりぃよ!俺に奢らせろよ!ていうか絵里子ちゃん、あーんさせて?」
「お前という奴は図々しさも神級だな…!」
「…えっと、くん付けで良かったら…名前で呼ぶよ?」
二人がまた喧嘩し始めない様に言葉を遮って言った。…くん付けなら何とかいけるんじゃないかなって思って。