初恋は涙色に輝く…
★第2章★
私は電気もつけず、部屋で携帯を眺めていた。
風で、窓がガタガタと音を立てている。
季節はもう秋になる。
携帯を眺め続けて、ため息をついた。
『はぁ……やっぱり受験大変なのかな。』
あれだけ毎日のようにやっていたメール。
私からメールを送っても帰ってこないときがたまにあって。
隆太さんからくるのは、ほとんどゼロだった。
そんなのだったから、自然とメールは減ってきていた。
まぁ、ちょくちょく。
隆太さんの返事が早かったときには変わらずやっていたし。
学校で会ったときも、普通だったから。
そんなに深刻には考えてなかったけど。
ちょっと寂しいかなって。そう思っていた。
そう、深刻には考えていなかったんだ………。