初恋は涙色に輝く…
体育大会での盛り上がりが、すっかりと冷めた頃。
容赦なく照りつける太陽に、雲1つない青空。
あっという間に1期が終わり、夏休みが始まろうとしていた。
私は、みんなが部活の引退式に向かって、静かな教室で外を眺めていた。
《前言った話だけど、終業式のあと教室残ってて。》
蓮斗君からこのメールが届いたのが今日の朝。
おかげさまで朝からずっと脳内散歩してた。
ーーーガラッ
元気よく開いたドアに振り向くと、たくさんの記念品や花束を抱えた蓮斗君が立っていた。
『さっすが部長。大人気。』
「人気とか、かんけーねーし。笑」
両手に抱えていたものを机の上に置いた蓮斗君は、手をぷらぷらしてた。