初恋は涙色に輝く…
#9 夏休み
夏休みが始まって、早くも半月。
特になにもする気がない私は、部屋の床に転がっていた。
瑞穂の誘いや、その他の子の誘い。
そういうのが来たら遊びに行くけど、自分から誘うことはしない。
自分から声をかけてまで遊びたいとは思わないし。
瑞穂は…だって、私が連絡したら光瑠と過ごす予定だった時に困るもんね。
部活のない夏休み。今まで部活三昧だった分、たくさん遊びたいと思うからね。
邪魔することはしたくないしさ。
それに蓮斗君は……遊べるわけがない。
そんな感じで、家でゴロゴロする毎日が続いている。
ーーバンッ
いきなり、盛大な音で部屋のドアが開けられる。