初恋は涙色に輝く…


『…っ、すいません…!』

「うわっ。」


背の高い人だった。

相手も驚いた様子だったけど、スッと避けてくれたおかげでぶつからなかった。


『本当、ごめんなさ…』


改めて謝ろうと思って、顔を見上げる。

目があった男の人を見て、私の動きは止まった。


…う、そでしょ。


「…陽菜……?」

『りゅ…隆太さん。』


卒業式以来会ってなかった隆太さんと、約5ヶ月ぶりの再会だ。


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