初恋は涙色に輝く…


「つーか陽菜。本当大人っぽくなったな。まだ1年も経ってないのに。」

『…えー、隆太さんに言われたくないです。』


今、私たちは、コンビニから歩いてすぐのカフェに来ている。

突然の再会になにも言えないでいる私を前にして、隆太さんから声がかかったんだ。


「え?なんでよ。俺、全然変わってねーよ。」


可笑しそうに笑ってコーヒーを飲む隆太さん。


嘘。本当に変わったよ。元々高かった身長はまたぐっと伸びて。

こんな暑い日に、かっこよく熱いコーヒー飲んじゃってさ。


私は、氷がたくさん入ったアイスコーヒーをストローでかき混ぜる。


5ヶ月間会わなかっただけで、この距離だよ。

本当、1つしか年齢違わないなんて思えないし。


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