初恋は涙色に輝く…
そんな優しい目をした瑞穂に、私は聞いてみることにした。
『どうしたら…恋になるのかな…?』
「え?」
不思議そうな瑞穂を他所に私は続ける。
『…私、普通に男子見たって、なんとも思わないんだよね。別に仲良い男子のこととか、普通に好きだよ?でも、そういうのとは違うと思うし…』
それを聞いた瑞穂は、笑って私の頭を撫でた。
「陽奈。焦らなくていいんだよ?ごめんね、焦らせちゃったね。」
『…へ?あ、いや…でもね?本当に、恋してみたいなって、思ったんだ。』
…そう、みんなの楽しそうなコイバナを聞いてたら、恋ってものを知りたいなって思えた。