初恋は涙色に輝く…
とりあえず、光瑠に話を聞くと、まぁ、よくある軽い言い合いが少し悪化したみたいなものだった。
瑞穂の誘いと、クラス男子の誘いで、クラス男子の方を優先したことから始まったらしい。
「…俺、どうしよう。」
『瑞穂はそんなんで怒らないと思うけど。心配なら、私が瑞穂の家行ってみるよ。』
どうせ、今日は暇だし。
「え、いいのか?」
『うん、もし本当に機嫌悪かったら、機嫌直せるようにするから。まぁ、安心して遊んできて。』
「…わりぃ、陽菜!本当に助かる…!」
『はーい、楽しんできてねー!』
電話を切った私は、軽く準備をして家を出た。
お母さんには、瑞穂に勉強教えてもらってくるーーと言って。