初恋は涙色に輝く…


瑞穂の家のチャイムを鳴らすと、すぐに瑞穂が出てきた。

家族はみんな、仕事に行っていて留守らしい。


『おっじゃまっしまーす!』

「はーいー。」


既に慣れ親しんだ瑞穂の部屋に入り、ベットに腰を掛ける。

少し経つと、ジュースとお菓子を持った瑞穂がきた。


「いきなりどうしたの。連絡も無いし。」

『いやー、なんか、会いたくって!』

「はいはい、なんの用があったの?」


誤魔化しは、瑞穂には効かなかったようで、てきぱきとお菓子の袋を開けながら冷静に返された。


『…光瑠が、瑞穂怒ってないかって心配してた。』

「え、何で、私が怒らないといけないの?」


いや、しらねーよ。と思いながらも、光瑠の言っていたことをそのまま訪ねる。


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