初恋は涙色に輝く…
「陽菜は?この前会ったんでしょ?」
瑞穂の話の転換の仕方は本当にうまい。
自然と、私の話にされてしまうことが度々あった。
『…うん。すごい、大人っぽくなってて。……かっこ良かったよ。』
「素直ー。陽菜も恋する乙女だねーー」
やめろ、恥ずかしいわ。
私は、寝転がったまま、右腕を目の上に被せた。
『……連絡、またとるようになった。』
ぽつりと私が言ったことに、鋭く反応を見せる。
「え、まじ!?!?良かったじゃん!!」
『うん…!』
自分のことのように一緒に喜んでくれる瑞穂が、私は大好きだ。